グロースプロダクツ社では、
植物の病害抵抗性を高め、
収量を増加させるような、
肥料や土壌改良資材の研究開発を続けています。
今回の2つの研究試験では、
イチゴ栽培における
「炭疽病」「イチゴ疫病」の抑制と
収量の増加に焦点を当てました。
その結果、
「コンパニオン」は
「炭疽病」の抑制と収量増加に、
「ミスト10号亜リン酸」(0-29-26)は
「イチゴ疫病」の抑制と収量増加に、
効果がある事が分かりました。
イチゴ栽培の「炭疽病」に!
「コンパニオン」
(2-3-2)
ユニークな微生物資材
「コンパニオン」は
良性菌「バチルス・ズブチリス(GB03)」
を主成分として
土壌内の病原菌を減らすだけでなく、
作物のストレスを減らし、
植物の病害抵抗性
(ISR:Induced Systemic Resistance)を高め、
根の生長を刺激し、
収穫後の作物を高品質に持続できる資材です。
「コンパニオン」は
3つのモードで、病害から作物を守ります。
「コンパニオン」の3つのモード
@アイトリン(iturin)という抗生物質を自ら生成し、
病菌核を破壊します。
A根の周囲に保護膜を形成し、
植物の免疫システムを高めます。(ISR:病害抵抗性)
B病菌核が耐性を持つ事を阻害します。
イチゴ栽培の「疫病」に!
「ミスト10号 亜リン酸」(0-29-26)
グロース社からの試験レポートです!
炭疽病の抑制試験
実験のテーマ:
炭疽病
を接種した、イチゴ苗を使用。
「コンパニオン処理区」と
「ケミカル殺菌剤4種混合施用区」における
病害抑制の効果と収量を比較する。
実験期間:
2015年5月12日〜6月2日
実験場所:
米国ノースカロライナ州
Biological Applied Reserch社
施肥・施薬内容:
・「コンパニオン」区
「コンパニオン」(2-3-2) を0.25cc/m2で週1回散布
・「ケミカル殺菌剤 4種混合」区
Captan50WP、Topsin-M、
Pristine38WG、Switch62.5WG混合
を週1回施用
実験の結果:
実験1)果実の重量
果実の平均重量に関しては、
「コンパニオン」施用区は
「ケミカル殺菌剤4種混合区」より9.5%、
「無処理区」よりも93.8%多かった。
実験2)果実の収量
羅病せずに、
良品として収穫された果実の数量に関しては、
「コンパニオン」施用区は
「ケミカル殺菌剤4種混合区」より8.9%〜19.9%、
「無処理区」よりも13.3〜24.6%多かった。
イチゴ疫病の抑制試験
実験のテーマ:
イチゴ疫病
(phytophthora cactorum)
を接種した、
イチゴ苗を使用。
「ミスト10号亜リン酸」(0-29-26)処理区と
ケミカル殺菌剤6種類の
個別施用区での病害の進行と
抑制の効果、収量を比較する。
実験期間:
2015年10月〜2016年2月
実験場所:
米国フロリダ州 、
フロリダ大学
Gulf Coast Reserch and Education Center
施肥・施薬内容:
・「ミスト10号亜リン酸(0-29-26)」区
2週間ごとに 0.5cc/m2(希釈倍率200倍)で、合計5回散布
・「ケミカル殺菌剤 」区
下記を個別に、2週間ごとに 合計5回散布
Ranman 400SC(石原バイオサイエンス/日本製)
Revus(シンジェンタ社)
Taegro(シンジェンタ社)
Serenade ASO(バイエル クロップ サイエンス社)
K-Phite 7LP(プラント フード カンパニー社)
Ridomil Gold SL(シンジェンタ社)
実験の結果:
収量においても、病害の抑制においても、
「ミスト10号亜リン酸」(0-29-26)施用区が、
良い結果を収めました。
実験1)収量
収量においては、
「ミスト10号亜リン酸」(0-29-26)施用区が、
1エーカー当たり6,248ポンドの一番良い成績を収め、
ケミカル殺菌剤「リドミル」施用区より10%多く、
ケミカル殺菌剤「ランマン」施用区よりも97.6%多い
結果となりました。
実験2)病害の抑制
病害の抑制においては、
「ミスト10号亜リン酸」(0-29-26)施用区が、
試験期間全体を通して、
良好な抑制効果を発揮し、
最も病害を抑制した
ケミカル殺菌剤「リドミル」施用区と、
ほぼ同じ結果となりました。